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未経験でエンジニアに転職して半年がたった
ちょうど、昨日で未経験からエンジニアに転職して半年が経ちました。
単刀直入に言うと、転職してよかったというのが本音です。
エンジニアを目指している方やこれから目指そうとしている方、そして現在エンジニアで仕事されている方にとって有益な情報になることを願って半年の経緯をまとめました。
前職は独立系SIerでマネジメント業務を担当。エンジニアはほぼ経験なし
新卒で入社した前職は、独立系のSIer。
会社全体としては、ベンチャー気質も残しつつ、大企業といういいとこ取りのような会社だった。
研修も手厚かったし、なにより収入も一般的な企業に比べ、よかったと思います。
しかし、新卒で入ってちょうど3年立った2018年4月に退職しました。
辞めた理由は、”方向性の違い”と”人間関係”
1つ目は、自分のやりたいこととマッチしなかった点
エンジニアとしてソースコードを書きたいという希望を叶えることができなかった!
会社が用意してくれたキャリアプランは大きく2つあった。
1つは、技術より。もう1つは、マネジメントより。
私は、大学時代マーケティングを選考しており、入社時には全くプログラムもわからないし、書けないズブの素人だった。
だからこそ、技術を身につけてからマネジメントしていけるようになりたいと思っていた。
しかし、それは叶わなかった。
会社に対して、上司に対して幾度となく「ソースコードが書きたい。」と伝えたが、叶わなかった。
3年間、主にExcelとPowerPointとにらめっこして過ごす日々が続きました。
2つ目は、上司や周りの人との関係がよくなかった点
会社全体を見渡すといい人ばかりだったと思う。
しかし、運が悪かったのか自分の上司やチームメンバーは、嫌なやつが多かった。
詳しく書かないが、所謂パワハラやテクハラを受けていた。
チーム外の人から同情的な声も多く。
「君は運がなかった」とか「君はやめると思ってた」というように言われていた。
だから、客観的に見てもひどい境遇にいたんだったんだと思います。
特に一緒に仕事しているエンジニアは、私と会話してくれなかったり、時には陰口を叩かれたりと精神的にも追い込まれることが多くありました。
私より一回りも上なのに、なぜそんな酷いことができたのか今でも謎ですw
未経験での転職はかなり、苦労した
一応、IT業界に3年間おりかつ、マネジメントや設計や要件定義をこなしていたのでなんとかなるだろうとたかをくくっていた。
だから、次を決めずに退職日だけを決めていた。
しかし、それは非常に甘い考えだった。(転職する人は、転職先を決めてから退職を申し出た方が絶対いい。)
今、思えばエンジニアになる準備というものを全くといっていいほどしてなかった。
プログラミングスクールにでも通っておくべきだったと思う。
【目的別】未経験からエンジニアになるプログラミングスクール3社
いくら、マネジメント経験があろうが、エンジニアとしてキャリアは0。
未経験としての転職になる。
IT業界以外から来た人とも同じだし、新卒とも同じ状況である。
転職で応募した企業は、50を超えた。
新卒時より多かったのでしんどかった。1日2〜4件の面接をこなした。
転職時に問われることは唯一つ“プログラミングができるか否か”
転職の際に面接官から問われるのはただ一つ。
それは、プログラミングができるかいなか。
当たり前と言えば、当たり前だ。 プログラムが書けない人をエンジニアとして採用するはずがない。
これからエンジニアを目指す人に勘違いして欲しくないのはプログラムがかけるかの指標は一つではない。
例えば、「実務で何か実装しました。」とかだけではない。
書けるポテンシャルや情熱も指標の一つです。
もっとも簡単なポテンシャルや情熱の見せ方は、GitHubのアカウントを作成し、自分でサービスをつくることです。
ちなみに私はGitHubには登録していましたが、サービスは作成途中でした。
未経験で行く以上、転職の際に収入の面は諦めた
やはり、何かを得るには何かを捨てなければならない。
未経験になる以上、下がってしまうのは仕方ないと考え、収入の条件は排除した。
実際、私は年収で200万以上下がった。。。
ちゃんと、スクールに通ったりして勉強しておけばこんなことにならなかったはず。
プログラミングスクールは高くても100万円なので、年間200万円減るなんて全然問題なかったはず。
幾度の面接の末に6月に入社が決まる
4月下旬に機械学習に携われるベンチャー企業に内定がでた。
なぜ、機械学習なのかと言われると困るがかなりホットな分野だからというのが大きいと思います。
6月入社が決まる4月〜5月まで何をしていたかというと、知り合いの会社の手伝いや転職の面接の際に気があった企業で副業という形でプログラムを書かせてもらった。
6月入社で内定が出たのは、4月下旬だったので副業での経験はあまり関係なかったと思います。
機械学習にいきなりエンジニア未経験でも入社できるのか。
正直、運がよかったと思います。
エンジニア未経験で機械学習に携われるのはほぼないと思います。
というのも機械学習案件は、エンジニアリングの中でも割と広範囲の知識を要します。
アプリ構築の知識やインフラの知識、クラウドサービスの知識、もちろん機械学習系のアルゴリズムや数学の知識も必要です。
機械学習案件は、エンジニアとして経験を重ねてからの方が良いと思います。
朗報なのが、機械学習案件ではあまり機械学習自体の経験は問われないということです。
機械学習を導入したいといっても、アプリ構築の知識やインフラの知識がないとまず作れませんし、深い機械学習の知識は現場レベルで求められることはまずありません。(もちろんあるにこしたことはありません。)

半年でエンジニアと名乗っても恥ずかしくないレベルまでいった
「半年では、そんな変わらんよ」と思ってたが明らかにできるようになったことが増えた。
フロントからインフラまで一通り触ることができ、アプリを一人で作り切るレベルまでは達した。
機械学習も実案件レベルで一人で回せるようにもなった。
もともと、マネジメントや設計周りがやってきたので組織として何をすればいいとか、何をしておけばチームがうまく回るかまで考えて立ち回ることができた。
エンジニアに転職してよかったこと
仕事の幅が広がった
仕事の幅というのは、本業に限らず副業などプライベートで案件を受けることができるということである。
徐々に広がりつつあるが、明確なアウトプットがないマーケターやマネジメント、人事は案件が取りづらい傾向にある。
しかし、エンジニアは必ずといっていいほどアウトプットがあるので案件をとりやすい。
実際、こんな私も案件の打診があったりする。
仕事にストレスがなくなった
前の会社では、毎日出社するのがつらかった。
今でもたまに行きたくないと思う日があるが、比較的にストレスフリーです。
巷で言われる働き方の自由さについて
セルフマネジメントに自信があれば、リモート作業は最適
確かにエンジニアになるとリモートでの活動もしやすい。
リモートできれば、いつでもどこでも自由に仕事ができる夢の生活が待っている。
しかし、そんなに甘くない。
やっぱりリモートに向いている人と向いていない人がいる。
私も一部、リモートを取り入れているが「向いていないな」と感じます。
私の場合、リモートだと生産性が上がる代わり、作業量が落ちました。
好きな時間に自分が一番乗っている時に仕事をするので生産性は上がります。
しかし、明らかに作業に取り掛かるのが億劫になりました。
リモートに必要な能力は、コーディング力やコミュニケーション力ではない。
セルフマネジメント力だと思います。
リモートの時間はある意味、何をしてもいい時間なのです。漫画読んでようが、他の仕事していいようが問題ないです。
つまり、何にどのくらい自分の時間を与えるかを管理できないときついです。
出社する形であれば、出社している時間は仕事しかしようがないので困らないのです。
働く時間はかなり増えたので、エンジニアリングを楽しいと思えないときつい
前の会社でもかなり、働いていました。
時には、毎朝3:00帰りで土日も出社して、月300時間を超えたことも。
だけれども、エンジニアになった今もそれなりに働いています。
週5で本業の仕事やって、夜に副業の仕事やって、土日は副業とプライベートの開発とかしています。
朝3:00とか4:00まで起きていることも多いです。
だけど、辛いとかはあんまりなく楽しいと思うことも多いです。
エンジニアをしているのが好きな方には向いているのかなと思います。
転職後の後悔(収入面)
転職した後悔もあります。
転職の際に諦めたことと逆説的になりますが、それは収入面です。
やはり未経験で安売りするのはよくない。
私の場合、IT業界で要件定義や設計という経験があるにも関わらず、安売りしてしまったため、今の仕事量と収入が噛み合っていない。
フロントからインフラまで一通り触りアプリをつくれ、なおかつ機械学習案件も対応できるにも関わらず、年収は新卒初任給以下である。(見習いという形で入社したため。)
あとから交渉することも可能だが、私は撃沈した。
実際、経営者にとって途中から給料をあげるメリットは少ない。
気持ちはわかるけど、1年に1回の評価だとキツいです。
これは、どの業界でも変わらないのでエンジニア特有でも転職下からでもないと思います。
今後の目標と志向性
目標
私の目標は、2つです。
エンジニアとしては、フリーとして働くこと。
自分のサービスを持って起業すること。
目指すはスーパーゼネラリスト
世の中では、スペシャリストが求められていますが、私の場合ゼネラリスト志向が強いです。
起業して、サービスを提供する上で基本的になんでもわかっていたい。
要件定義、デザイン、設計、経営学、会計、マーケティング、エンジニアリングと経験して来ているので、これをもっと広く深くしていきたい。
最後にエンジニアを目指している方へ
最近、異業種からエンジニアを目指している人が多いと感じます。
progateなどのオンライン学習サービスなどやcodecampといったオフラインでの学習サービスが増えたためでしょう。
つらい道かもしれないですが、エンジニアという職業を目指す意味やエンジニアになる意味は大きいと思います。
たとえ、なれなかったとしてもプログラムが動く仕組みを知っていることは、大きな強みです。
厳しくても頑張ってください。
最後に自分の戒めとして
エンジニアであり続けるために
勉強しつづけよう
数十年エンジニアとしてのキャリアがあろうが、最新技術のキャッチアップができていなければ、戦力にならない。
実際、キャリアが長い人がチームを追われていく姿を幾度となく見ている。
エンジニアとして定年を過ぎているとかではなく、単純に勉強量が足りていない。
惨めなことにならないように、勉強をつづけよう。
アウトプットし続けよう
学生の時と違って、インプットは勉強ではない。使える知識にして初めてお金がもらえる。
特に、エンジニアは形に残したものがお金を生み出します。
システムがビジネスをつくります。
インプットするだけでは、たいてい使いものになりません。
インプットしてアウトプットするまでがセットです。
新しいものに触れ続けよう
新しいサービスや商品に触れよう。
仮想通貨や送金サービス、スマートスピーカー、世の中を便利してくれるサービスはいっぱいある。
しかし、多くの人が乗り換えコストから触らない。
エンジニアが率先して、新しいものに触って世の中に広めていこう。
そしたら、日本が世界が少しずつでも変わっていくはず!
長々、書きましたが読んでいただきありがとうございます。